DESIGN OBJECTS
earth clock / earth clock less
Designed by Takenobu Igarashi
1987年に五十嵐威暢氏がOUNのためにデザインしたBall clockの復刻バージョン。文字盤は2種類で、ボディーは黒・白の2色。表面に波型の凹凸をつけたものと、滑らかな球体で仕上げた2タイプの展開です。
時計をデザインすることになった当時、彼は、球体の時計がつくられていないことに気付きました。球体は地球のイメージとつながり、地球の70%をしめる海面を時計ボディで、我々の暮らす大地となる残る30%を透明なドームで覆った文字盤部分で表現しました。大地の上では、秒針が秒針を追いかけ流れるように滑らかに動き続け、眺めていると、時が経つのを忘れてしまうかもしれません。
【 Craftmanship 】- 研ぎ澄まされた手の技 –
earth clock の本体は、富山県高岡の砂型鋳物の技術を用いて製作されています。
表面形状は補修を加えることができないため、鋳物自体の完成度の高さが求められます。
また、極めて限られた形状の切削は、精緻な準備の上、旋盤で加工します。熟練職人の経験と技により、この美しい形状を実現しているのです。
Specification
品名 |
earth clock earth clock less |
---|---|
品番 |
TIL16-10 BK / WH TIL19-09 BK / WH |
サイズ | w100×h100×d100mm |
重量 | 465g |
素材 | アルミニウム、ABS樹脂、アクリル |
種類 | 置時計 / クォーツ |
運針 | スイープセコンド |
五十嵐 威暢
Takenobu Igarashi
彫刻家、デザイナー。
アクソノメトリック図法によるニューヨーク近代美術館のカレンダー、立体アルファベット、サントリーホール・カルピスのVIデザイン、OUNやYMDのプロダクトなど、グラフィック・プロダクトデザイナーとして活動し、世界的な評価を受けている。1994年、彫刻家に転身。木、石、金属、テラコッタ、ステンドグラスなど、様々な素材でパブリックアートとしての作品を数多く制作している。多摩美術大学名誉教授。 www.takenobuigarashi.jp