Sustainability
Lemnos Sustainability 01
永く寄り添うために -レムノスの修理への想い-
時計を分解し、針をつけ直し、ガラスを磨いてから、組み直します。
時計は時を伝える道具であり、長くその役割を全うしなければなりません。しかし、長く使い続けていくほど「針が動かなくなった」「文字盤が歪んでしまった」「ガラスが割れてしまった」などの不具合が生じます。「長い時間一緒に過ごしてきたので、修理して使い続けたい」「これがないと困る」という強い思いから修理を希望される方が多くいらっしゃいます。
レムノスはこのようなお客様のご要望に応えるため、そして私たちが製造した時計をできる限り長くお使いいただくために、保証期間内外に関わらず時計の修理をお受けしています。今日はレムノスの修理への想いについてお話をします。
お客様から修理依頼のご連絡をいただき、富山の本社に送付いただいた時計を修理工場にてお預かりし、専門のスタッフが一つ一つ状態を確認します。創業当時より時計製造に携わり、すべての商品を熟知しているスタッフが修理を担当しています。
修理作業風景。壁面に掛けられた時計は、修理後、正常に動いているかランニングテストを行っています。
担当の立浪は送られてきた時計を手に取り、「長く大切にお使いになられた痕を見ると、感謝の気持ちが込み上げてくると同時に、必ずこの時計を直してこの先も使っていただきたいという気持ちになります」と思い、丁寧に修理に取り組んでいます。
さて、ここからはいくつかの修理事例をご紹介いたします。レムノスの商品は全て修理ができる構造に設計されています。修理のご相談の多くは時計を動かすムーブメントの故障です。時計のパーツの中で最も繊細で、長く使用することで部品が消耗し、不具合を生じることがあります。この場合、不具合が生じたムーブメントを新しいものに取り換えさせていただきます。その他、時計の針が曲がってしまう事例もあります。レムノスは素材感を表現するために、ガラスで針を守っていない裸剣式の時計が多くあり「針に触れてしまい曲がってしまった」「落として針が外れてしまった」というご相談をいただきます。その際は、曲がり具合を確認して、軽度であれば時計から針を外して治具などを使って曲げを修正し、再び時計に装着します。重度の場合は、針自体を新しいものに改めて再びご使用いただけるように対応させていただきます。
時計を組み立てるための専用工具。いずれも特注品です。
レムノスは小さな工場ではありますが、他にはないユニークな時計を多く揃え、ロングライフなモノづくりを実践しています。日ごろから、フットワークを軽く、お客様の細かなご要望に寄り添いご満足いただける対応を心がけています。
是非、レムノスの商品を手に取って、長くご愛用いただければ幸いです。
左の2台は、20年以上前に発売されたもので、現在は販売されおりません。