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Lemnos History

Lemnos は、1966年服部時計店工場精工舎(現セイコータイムクリエーション株式会社)との取引をおこない、本格的な時計事業を開始しました。
自社ブランドとして開発したGANBARA「HOLA」(デザイン:川崎和男)が1989年にグッドデザイン賞やニューヨーククーパーヒューイットミュージアムの永久展示品に選定され、デザインクロックブランドとして大きな一歩をスタートさせました。

  • 1947

    時が動き出す

    仏具から時計へ

    東京迎賓館へ納められた時計の本体を手掛ける

    タカタレムノスの歴史は1947年、高岡市白金町にて、黄銅生型鋳物による浄土真宗用仏具の製造の個人創業に始まります。そして1963年、高岡市早川511に工場を移転します。ここが現、株式会社タカタレムノスの本社となります。

    仏具製造をするなかで知人の紹介により、株式会社精工舎(現、セイコータイムクリエーション株式会社)へ黄銅生型鋳物及び漆塗による時計枠を製造し、納入を開始。1974年には、株式会社精工舎から東京迎賓館へ納められた時計の本体を手掛ける。1977年、高岡市戸出栄町高岡銅器団地内に戸出工場が竣工。株式会社高田製作所に社名を組織変更。その後、時計事業部を立ち上げ株式会社精工舎の協力工場となります。また鋳物による時計枠を利用した記念品、販促品に使用する商品の企画製造を始めます。

  • 1984

    レムノスの
    ものづくり

    自社製品開発へ

    自社商品企画によるプロパー商品のヨーロッパへの輸出が本格化

    1984年、時計事業部を分離独立し、有限会社タカタ(現、株式会社タカタレムノス)を設立。同年、新社屋が竣工。翌年の1985年には台東区浅草橋に東京事務所を開設します。

    時計製造に携わって18年。高田博社長は、自分たちのモノづくりへの信念がお客さまにちゃんと伝わっているのか、「直接的な評価を受けたい」という想いを抱きます。ここから本格的な自社製品開発へ向けての一歩を踏みだします。

    1986年、株式会社イーエクスデザイン(福井市:代表-川崎和男氏)と商品開発に関する契約を結び、ブランド名をGANBARA(ガンバラ)として自社製品の開発に取り掛かり、1988年にはGANBARAブランドの発売を始めます。まもなくして、自社商品企画によるプロパー商品のヨーロッパへの輸出が本格化します。

    GANBARA(ガンバラ) Designed by Kazuo Kawasaki

    1989年、GANBARAブランドの商品の中から、「HOLA(ホーラ)、ILUS、TROS(イロス、トロス)」がグッドデザイン賞を受賞。またHOLAはニューヨーククーパーヒューイットミュージアムの永久展示品に選定されました。

    1990年、株式会社セッサ(逗子市:代表-加藤孝志氏)とSESSA(セッサ)ブランド商品の製造販売権、及び商品開発に関する契約を結びます。1991年、株式会社タカタへ組織変更し、港区高輪に東京事務所を開設。翌年、株式会社タカタレムノスに社名を変更。ミラノ・マチェフ、ニューヨーク・アクセントオンデザイン、ロサンゼルス・ロサンゼルスギフトショーなど海外の展覧会にも積極的に参加。1993年から1995年の間にはGANBARAブランドの振子時計「HUYGENS(ホイヘンス)」、SESSAブランドの掛け時計「SC-3000」、アラーム時計「PASPIE(パスピエ)PC-6」「SC-7」がグッドデザイン賞。SESSAブランドのテープディスペンサー「SD-50」、置時計「SC-45」がニューヨーククーパーヒューイットミュージアムの永久展示品に選定されます。1995年には港区六本木、AXISビルに企画室分室およびショールームX・PORT(エクスポート)を開設します。

    SESSA(セッサ) Designed by Takashi Kato
  • 1997

    新たな素材への
    挑戦

    樹脂から木、プライウッドへ

    東京迎賓館へ納められた時計の本体を手掛ける

    1997年頃からのコピー商品の氾濫により、樹脂成型による時計枠の企画・製造をやむなく中止することになります。その後、イリアスシリーズをはじめとする木枠やプライウッド枠の加工・開発に着手、また高田製作所の鋳造技術を活用した鋳物の時計 Edge Clockなど独自の技術や素材、環境負荷に配慮した商品づくりへと方針変更をおこないます。

    1999年、AXISショールームを廃止、目黒区自由が丘に東京営業所を開設。
    2000年、GANBARAブランドの「HOLA(ホーラ)、ILUS、TROS(イロス、トロス)」がグッドデザインロングライフデザイン賞を受賞します。

    ERIAS(イリアス) Designed by Lemnos design group、 Plywood clock Designed by Toyoshi Mori、 Edge Clock Designed by AZUMI
  • 2000

    巨匠との出会い

    RIKI CLOCKの誕生

    RIKI CLOCK Designed by Riki Watanabe

    2000年、富山県プロダクトデザインコンペの表彰式交流会において、偶然にも渡辺力氏と交流の深い山本章氏と出会います。このことがきっかけとなり、山本氏から渡辺力氏の時計をつくってみないかとの紹介を受けます。当時88歳になられた渡辺力氏との交流を経て、レムノスを代表する時計「RIKI CLOCK」が誕生したのです。

    2003年には、東京デザイナーズブロックに出展。新しい分野として家具、雑貨の商品開発に着手。2004年、渡辺力氏デザインの掛け時計「RIKI CLOCK (WR-0312/WR-0401) 」、森豊史氏デザインのティッシュケース「STOCK / Da-05」がグッドデザイン賞を受賞します。

    渡辺力

    2006年には、塚本カナエさんデザインの「Drops draw the existence」がJIDAデザインミュージアムセレクションVol.8に、2008年には、渡辺力氏デザインの「小さな時計」がJIDAデザインミュージアムセレクションVol.9に選定されました。

    15.0% ice cream spoon Designed by Naoki Terada

    2010年と2011年には、塚本カナエさんデザインの置き時計「DROPS DRAW THE EXISTANCE、TENSION、FIREWORKS」がレッドドットデザイン賞を受賞。寺田尚樹氏デザインの「CARVED」、「15.0% アイスクリームスプーン」がグッドデザイン賞を受賞します。

    Drops draw the existence Designed by Naoki Terada、Drops draw the existence Designed by Riki Watanabe、CARVED Designed by Naoki Terada
    15.0% ice cream spoon Designed by Naoki Terada
  • 2011

    世界に誇る
    レムノスデザイン

    海外市場の開拓

    東京・インテリアライフスタイルを中心に、フランクフルト・メッセ・アンビエンテや、ニューヨーク・NYNOW等の展示会に継続出展

    これまでの海外出展を足がかりにドイツを中心としたヨーロッパ市場をはじめ、北米、シンガポール、台湾などの海外販売代理店と積極的に取引を開始。東京・インテリアライフスタイルを中心に、フランクフルト・メッセ・アンビエンテや、ニューヨーク・NYNOW等の展示会に継続出展し、本格的に世界へ向けてレムノスブランドを発信してきます。

    2013年12月、これまで国内外で高く評価されてきたレムノスの商品をより多くの方に提供する場として、文京区・茗荷谷にショールームを開設します。
    このショールームの開設により、これまで以上にレムノスの名が広く知られることになります。
    2013年、森豊史氏デザインの「Plywood Clock」がロングライフデザインを受賞。
    2014年には、寺田尚樹氏デザインの「CARVEDⅡ」がグッドデザイン賞を受賞します。

    2016年以降、タカタレムノスの商品は世界の多くのデザイン賞を獲得します。
    2016年から2019年の間に、五十嵐威伸氏デザインの掛け時計「eki clock」が香港のアジアデザイン賞。奈良雄一氏デザインの掛け時計「珪藻土の時計」が台湾のゴールデンピンデザイン賞。そして、小林幹也氏デザインの靴べら「芯」がドイツ iF デザイン賞とグッドデザイン賞を受賞します。
    さらに、土橋陽子氏デザインの「fun pun clock」がグッドデザイン賞とキッズデザイン賞を受賞しました。

    15.0% ice cream straw、CARVED CUCU、CARVED SWING、CARVED SE

    2020年には、寺田尚樹氏デザインの「15.0%アイスクリームストロー」、「CARVED CUCU、CARVED SWING、CARVED SE」がグッドデザイン賞を受賞しました。

    こうして世界のデザイン賞の常連となったタカタレムノスは、デザインクロックの先駆者として、これからも革新的で、永続的な美しさを提案し続けていきます。

    eki clock Designed by Igarashi Takenobu、珪藻土の時計 Designed by Yuichi Nara、芯 Designed by KOBAYASHI MIKIYA